2008年06月01日
『Ballads』John Coltrane
先日、ミュージックバードの人気番組、
「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」の公開収録を見学に行ってきた。
場所は、秋葉原にあるハイデンド・オーディオ専門店。
石丸電気「レフィーノ アンド アネーロ」の特設会場だ。
この会場で、ホストの寺島靖国氏をはじめ、
レギュラー出演の岩浪洋三氏、
日本オーディオ協会前事務局長の長澤祥氏などが加わり、
2時間の番組が収録される模様を楽しく見学できた。
えーと、番組中、いろいろなジャズがかかりましたが、
いろいろかかったジャズの中で、
私が一番、いいなぁと思ったのは、
見学のお客さんが持ってきていたジョン・コルトレーンの『バラード』のデラックス・エディションと、
シドニー・ベシェの《サマータイム》でした!(笑)
ベシェの《サマータイム》はともかく、コルトレーンの正規録音の音源の中では、個人的好みの最下位に属する『バラード』の《セイ・イット》が素晴らしく聴こえた!
ということは、
他にかかった音源の位置づけが、あくまで私の個人的嗜好の中では、相対的に低かった、ということに他ならない。
それと、やはり名盤には名盤と呼ばれるだけの理由、音の「力」があるのだなぁということを改めて考えさせられた。
もちろん、出演者がかけた他の音源の中で、新譜の中には、悪くないものもあるにはあったけれども、でも、これら「ちょっとイイ」音源は、
ベシェの《サマータイム》のように70年の時を超えて、
あるいは、
コルトレーンの『バラード』のように40数年の時を超えて、生き残っているだろうか?
と考えると、
残念なことに、その可能性は限りなくゼロに近いと感じざるをえなかった。
もっとも、それはあくまで私の個人的感触ね。
他の方はどう感じたのかはわからないし、歴史の風雪に耐えれば、即、それが素晴らしいのかどうかは分からない。
ただ、ハイエンドオーディオ店のスピーカーから放たれる音は、
残酷なまでに、
力のある音と、
力の無い音、
生き残る音、
残らない音の差を
歴然と提示していたように感じてならない。
コルトレーンの中では、かなり軟派に感じてしまう『バラード』も、「名盤」として生き残り、聴き継がれているのには、それなりの理由がキチンとあるのだということを痛感した1日だった。


